2014年6月14日土曜日

インターネットの情報、本当に正しいの? 医学的な内容には要注意

インターネットにフリーで公開されている、デジタル百科事典の代名詞的存在「Wikipedia(ウィキペディア)」、Googleなどで検索すると、検索の最初の方に表示され、よく利用されています。

ところが、米医師の研究者のチームが、『Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い』と警告を発しています。

 Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い:米医師調べ « WIRED.jp
 http://wired.jp/2014/06/10/wikipedia-error/

上記の記事によると、アメリカの医師のグループが、Wikipedia上の医学に関するページの信頼性を評価、治療や診断に費用のかかる病気を扱った10のページについて考察を行い、10のうち9のケースに、間違いや欠陥があったそうです。

「脳しんとう」についての記述のみが、正確で満足のいくもので、糖尿病、高血圧、腰痛、虚血性心疾患、肺ガン、脂質異常症、鬱病、慢性閉塞性肺疾患、変形性膝関節症に関する記事は、重大な不一致があることが明らかになったとのこと。



■ インターネット情報を活用する場合の注意事項


  (1) 情報の発信者を確認し、信頼のおける情報か確認する(特に、医学的内容、専門的技術)。
  
  (2) インターネットには過去の情報も数多く、情報の日付を確かめることが必要。
  
  (3) 情報の出所となった一次情報を必ず確認する(例:記事の参考になったサイトを確認)。

  (4) ブログなどの個人発信の記事には信頼がおけるか注意する。


まず、情報の発信者が誰かということが大事ですね。医学的な内容、専門的な技術などについては、専門家、官公庁、新聞社などのような、信頼のおける発信者かどうか確認することが大事ですね。

次に、情報の日付を確認することが大事です。インターネットには、過去の多くの情報があります(中には十年前の情報もあります)。インターネットの情報を見る場合、まず、その情報の日付を確認することが大事です。

なお、インターネットの記事には、参考になったURLを記載していますが、その情報(出所となった一次情報)を確認することも大事です。確認することで、内容の正確さなど、多くのことが分かります。

個人が発信するブログやTwitterなどの情報は、検索エンジンでは良くヒットしますが、あくまでも個人的な意見ですので扱いに注意する。



■ デジタル百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」とは


インターネットには、これまでの常識を覆す面白いものがあります。その一つが、インターネットにフリーで公開されている百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」です。この百科事典は、“世界中の誰もが内容を追加・更新できるフリーの百科事典”です

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本語メインページ
  http://ja.wikipedia.org/wiki

これまでの百科事典は、学者や専門家の人達が集まって作っていましたが、「Wikipedia」は、誰でも自由に記事を投稿、編集、閲覧できる百科事典です。ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)が主催しています。

ウィキペディアの記載内容は、お笑いコンビのプロフィールから、自分の郷土の歴史まで本当に多種多様な記事が日々追加されています。日常の生活の中で、これは何だろう?と疑問に思ったことがあった時に利用すると、なかなか便利です。

但し、誰でも記事の追加・変更ができるため、その内容が偏っていたり、専門用語については説明が曖昧だったりするので、概略や最新情報を把握するには良いですが、医学的な内容や、論文・原稿などを執筆するときは別途チェックする必要があります。


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