実は、”cloud(雲)”とはインターネットのことをさします。インターネットは、パソコンの向こう側にあり、そして、見えない世界でコンピュータが動いているので、あたかも、空の”雲(クラウド:cloud)”のようなイメージだということです。
なお、クラウドという言葉を初めて使ったのは、2006年のGoogleのエリックシュミットCEOの発言でした。エリックシュミットCEOの発言に次の言葉があります。詳しくは《補足》を参照下さい。
「The network will truly be the computer.」
ネットワークが本当にコンピューターになるでしょう。
このネットワークという言葉も、分かったようでわからない言葉ですが、単純に言えば、パソコンやスマホなどのコンピュータ機器がたくさんつながったものと考えてよいです。
これまでは、自分のパソコンを使って様々な仕事をして、インターネットは、参考になる情報を検索したり、書いたものをブログ・SNSなどに投稿するもので、目の前のパソコンが主体でした。メールも、これまではパソコンにメールソフトを入れて活用していました。
でも、これからは、”インターネットにつながった全てのコンピュータを、自分のコンピュータとして活用する時代”というのが、上記のエリックシュミットCEOの言葉だと考えています。
例えば、インターネットサービスの”Webメール”は、メールソフトが不要で、ブラウザさえあればメールの送受信ができるサービス。受信メール、送信メール、アドレス帳、すべてがインターネットの中に保管されます。つまり、パソコンの中にはメールソフトも使用するデータもありません、すべてはインターネットの中です。
また、予定を記録する”カレンダー・サービス”、デジカメの写真を編集したりアルバムとして保管する”画像編集・アルバムサービス”、データを保管・バックアップする”オンライン・ストレージ”などなど、様々なサービスが、インターネットで提供されるようになりました。
”クラウド”を整理すると、次のように考えたらよいです。
・クラウド(cloud)は「雲」のこと、「雲」はインターネットの意味
・インターネットでソフト機能を提供し、必要な情報(データ)もインターネット保管
・クラウドの活用はブラウザを利用 (注)
・パソコン、スマートフォンなどの様々な媒体で利用可能
なお、クラウドとは何か、クラウドとWebサービスの概念について簡単に図にしてみましたので、参考にしてください。
《補足》クラウドの語源~GoogleのエリックシュミットCEOの言葉
クラウド(クラウド・コンピューティング)という言葉が利用されるようになったのは、当時GoogleのエリックシュミットCEOが2006年8月9日に開催された「検索エンジン戦略カンファレンス」のスピーチで紹介されたのが最初とされています。
以下のサイトで、この内容が紹介されていますが、一部を引用して紹介します。
クラウド・コンピューティング - asahi.com(朝日新聞社)トピックス
http://www.asahi.com/topics/クラウド・コンピューティング.php
「新しいモデルが姿を見せ始めている。データもプログラムも、サーバー群の上に置いておこう、という考え方だ。私たちは『クラウド・コンピューティング』と呼んでいる。そういったものは、どこか “雲(クラウド)”の中にあればいい。必要なのはブラウザーとインターネットへのアクセス。パソコン、マック、携帯電話、ブラックベリー、とにかく手元にあるどんな端末からでも、クラウドは使える。」
(上記の”asahi.com(朝日新聞社)トピックス”から引用)
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