2014年1月31日金曜日

便利な電子書籍、企業撤退で買ったはずの蔵書が消える危険性も

2014年1月30日の朝日新聞に「買ったはずの蔵書が消える 電子書籍、企業撤退相次ぎ」という記事がありました。 最近、電子書籍を購入し、電子書籍の便利さを痛感していたので、ショックな記事でした。やはり、便利な物にも弱点はありますね。

いつかは持ちたいと考えていた電子書籍、私もついに、今年(2014年)の1月に購入。買ったのは、Amazonが販売している”Kindle Paperwhite”。普通サイズの本の大きさで、重さも約200gと軽く、何千もの本を入れて、自由に持ち運べ、一日数時間利用しても4~5日は使えて電池の持ちも良く、購入してとても便利です。

つい最近も、田舎に帰省した際、いつもは何冊も本を入れた重いカバンも、今回は、Kindleに好きな本をダウンロードしていたので、Kindle+数冊の本という身軽なカバンになり、助かりました。それに、田舎でも何冊もの好きな本を、いつでも読める便利さを味わっていました。

しかし、便利なものにも何か弱点があります。

朝日新聞によると、電子書籍の世界では紙の本ではありえない事態が起こり、電子書籍は買っても「自分の物」にならない契約が多く、企業の撤退などで読めなくなるケースがあるとのことです。

2月下旬に電子書籍事業から撤退するローソンでは、サービスが終了すると書籍は消えてしまうとのこと。但し、サービス終了に伴い、これまでの購入者全員に対し、購入額の相当分を、ローソンなどで現金と同じように使えるポイントで還元するそうですが、多くの本の電子書籍を購入していた人にはエッ!ですよね。

なお、消えるといっても、電子書籍の端末には購入した本は残っていますが、もし、端末が壊れて使えなくなったら、”電子書籍で読んでいた何十冊、何百冊、いや何千冊の本が、一度に消える”ということになります。

朝日新聞によると、2010年以降、電子書籍に参入した、ソニーのプレイステーション・ポータブル(PSP)用の漫画コンテンツ事業、楽天の「Raboo」、旧ビットウェイ関連会社の「JManga」など、電子書籍サービス終了が相次いでいるそうです。

また、朝日新聞では、次のように、電子書籍利用に関して忠告しています。

『「電子書籍は購入しても『自分の物』ではない」。出版ビジネスに詳しい福井健策弁護士は指摘する。電子書籍は物ではなくデータ。データに所有権はなく、「条件付きレンタル」のようなものという。企業の撤退などで「返却」させられる恐れがついて回る。』(朝日新聞 2014年1月30日)

いくら、電子書籍が便利だといっても、こればかりに頼らず、手元においておきたい本は別途購入したほうがよさそうです。または、紙の本を持っていても、好きな時間、好きな場所で、いつでも本が読めるように、電子書籍でも購入(電子書籍だと通常より2割~5割安い)するというのも一つの方法ですね。


【初春は梅の季節ですね! 過去の写真から 2009年2月の梅:関西の大阪城 撮影】





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