2014年10月18日土曜日

Google、Dropboxの安全対策 他人からの不正アクセス防止に2段階認証を活用

インターネット・サービスへの不正アクセス、つまり、他人が自分のID・パスワードを使いログインするという事件が今年急増しています。

不正アクセスで多いのが、他社サービスから流出したID、パスワードを流用した「リスト型アカウントハッキング」です。

同じID、パスワードを複数のサービスで使い回ししていると、他のサービスでから盗んだID、パスワードで不正アクセスされる危険性が増すので、要注意です。

なお、この機会に、

 ①「同じID、パスワードを複数のサービスで使わない」という対策以外に、
 ②「不正アクセスを防ぐ”2段階認証”」を活用することも

大事になってきました。特に、普段、活用しているGoogle、Dropboxなどのサービスは、”2段階認証”をお勧めします。

2段階認証を有効にすると、ログインに際し、パスワードに加えてセキュリティコードの入力が必要になり、安全になります。なお、2段階認証を一度設定すれば、次からは入力が不要なので、面倒なのは最初だけです。

こういう私も、実は、最近まで、 ”2段階認証”面倒だな? と考えていましたが、毎日活用しているGoogleとDropboxは、重い腰を上げて、ようやく2段階認証にしました。

次のブログに、GoogleとDropboxの”2段階認証”の方法をまとめましたので、参考にして下さい。

 Googleの”2段階認証”について
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/09/500google2.html

 Dropboxの”2段階認証”について
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/10/dropboxid.html



■ 急増している「リスト型アカウントハッキング」とは


何らかの手段により他者のID・パスワードを入手した第三者が、これらのID・パスワードをリストのように用いて、様々なサイトにログインを試みる攻撃です。


例えば、サイトA~Cで、以下のように同じID・パスワードを使っていた場合、サイトAから盗まれたID・パスワードを使い、他のサイトB、サイトCに不正ログインするというものです。

  サイトA・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345

  サイトB・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345
    *サイトAとID・パスワードが同じ

  サイトC・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345
    *サイトAとID・パスワードが同じ



■ Google、Dropboxへの不正アクセス


2014年9月11日のニュースで、500万件におよぶGoogleのアカウント情報(ユーザ名およびパスワード)が流出したとありました。原因はGoogleのシステムではなく、他のサービスのアカウント情報を活用した不正アクセスと見られています。


 アカウント500万件流出疑惑にGoogleが実態を説明
  マイナビニュース 2014年09月11日
 http://news.mynavi.jp/news/2014/09/11/498/

また、ITmedia ニュースによると、数百件のDropboxのIDとパスワードだという情報がネット上に掲載され、掲載した人物は約700万件のアカウント情報を入手したと述べ、今後掲載する可能性をほのめかしているそうです。

 DropboxユーザーのID・パスワード700万件が流出? Dropboxは自社からの流出を否定
  - ITmedia ニュース 2014年10月14日
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/14/news097.html

なお、CNET Japanニュースによると、Dropboxは、ブログ上に次のような声明を出し、Dropboxのパスワードが「無関係のサービス」から盗まれたものであることを明言したそうです。
 Dropbox、ハッキングされたことを否定--パスワード700万件流出の疑いに対して見解
  - CNET Japan
 http://japan.cnet.com/news/service/35055138/


『ユーザー名とパスワードは、Dropboxではなく無関係のサービスから盗まれたものである。(中略)われわれは、疑わしいログイン活動を検出するための対策を講じており、それが生じた場合には自動的にパスワードをリセットする。

 このような攻撃は、われわれが複数のサービスでパスワードを再利用しないようにとユーザーに強く推奨する理由の1つである。セキュリティをさらに強化するために、われわれは常に、アカウントに対する2段階認証を有効化することを推奨している。 』(上記のCNET Japanニュースから引用)



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