2014年10月30日木曜日

Wordがいつもと違う?! アレッと思うトラブル対策ノート(パソコン講師の経験から)

Word2013を使っていて、アレッ!今までと違う! と驚きアタフタしたことがありませんか?

このブログは、パソコン講師をする中で、Word2013や日本語入力で、生徒の皆さんから質問があり、そのトラブルに対応した内容を簡単にまとめたものです。 ※Word2010/2007でも参考になると思います。

少しでもお役に立てば幸いです。






[問題1]
オンライン画像の”Office.com クリップ アート”で、検索する文字が日本語で表示されない。 ※このときは、Wordを終了し、もう一度、Wordを起動しましょう。


私がパソコン教室で講師をしていた際に、生徒のみなさんのパソコンで良く発生していた問題です。




[対策1]
Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、”Office.com クリップ アート”の検索文字が日本語で表示可能になります。





[問題2]
日本語入力で、突然、ローマ字入力がおかしくなった!! ※このときは「かな入力」になっていることが多い


私がパソコンの講師をしていた際に、生徒のみなさんから、「先生! キーボードの文字入力がおかしくなった!」と言われることが時々あります。

こんなときは、だいたい、キーボードのなんらかの操作で、「ローマ字入力」が「かな入力」に切り替わったのが原因です。

[対策2]
日本語入力システムが“オン”のときに、「Alt」キーを押しながら、[カタカナ・ひらがな]キーを押して、かな入力/ローマ字入力を切替えます。





[問題3]
Word文書に文字が入力できなくなった!! 表示が「閲覧モード」になっていませんか?


私がパソコンの講師をしていた際に、ある生徒が、「先生! Wordの文書に文字が入力できない!!」と言われてビックリしたことがありました。その生徒のパソコンにいってみると、いつものWord画面と違う! なんでだろう? としばらく考えていたら、表示モードが「閲覧モード」になっていました!! これでは文字が入力できません。


[対策3]
Wordの表示モードを「閲覧」から「印刷レイアウト」に変更する。通常は、「印刷レイアウト」モードでWord文書を編集します。「閲覧」は文書を見るためのモード。





 


[問題4]

Wordを使っているとき、画像を挿入したり、表の行や列を削除したときなど、Wordの文章が大きく乱れることがあります!!



[対策4]
Wordの「元に戻す」機能をつかうと、前の状態、前々の状態、前前々の状態に簡単に戻れます。この機能を使えば、Wordの文書がどんな状態になっても慌てる必要はありません。

クイックアクセスの「元に戻す」機能を使うか、ショートカットキーの「CTRL+Z」を使います。








[問題5]
Word 2013でルビの修正画面で日本語が入力できない。


漢字にふりがなを付ける”ルビ”機能。便利ですが、あるとき、ルビの修正画面で、日本語が入力できなくなりました。


[対策5]
Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、ルビの修正画面で日本語が入力可能になります。




[問題6]Wordで文書作成中、突然「元に戻す」機能が効かない。




[対策6]
この場合も、Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、可能になります。

Wordを使っているときに、普段できる機能が使えなくなったら、このほうほうで試してみると良いですね(^_^)v

2014年10月19日日曜日

USBメモリ、ポータブルHDD、安心していると使えなくなる時期が・・・メディアの寿命とは?

USBメモリ、ポータブルHDD、小型でデータの持ち運び、データのバックアップには大変便利ですね。最近は、大容量で安くなり、Amazonで購入すると、32GBのUSBメモリは約2千円、1TBのポータブルHDDでも1万円以下で購入できる時代になりました。

しかし、USBメモリ、ポータブルHDDにも寿命があるので、いつまでも使えるとは限りません。

インターネットで以前調べた内容では、安全サイドで考えると、

   USBメモリの寿命・・・・・・約5年
   ポータブルHDDの寿命・・・・約10年

と考えたほうがよさそうです。ただし、製品によっては、購入した時点で既に不良品もありますが。


私はパソコン講師の仕事をしていますが、授業で使う資料を家で作成し、それをUSBメモリに保存。このUSBメモリを授業に持っていき活用しています。大事なデータは紛失のことを考えてZip形式で暗号化しています。

このUSBメモリ、もし、授業中に壊れたら、授業が中断するので、最近は、2つのUSBメモリに、同じデータを保存し、万が一、壊れた場合の対策をするようにしました。

使っていると、いつまでも使えるという感覚を持ってしまいますが、なんでも寿命があるので、予備のものを持つなど、対策が必要ですね。

以下は、私が以前調べたもので、少々古い内容ですが、参考にして下さい。


■USBメモリは記録回数に制限、書き換え可能回数は5000~1万回

参考情報:2009年11月18日
気になる「自然蒸発」と「セル寿命」:USBメモリーは10年もつか:PC Online
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/basic/20091109/1020302/

USBメモリーの寿命は、それが採用している半導体チップ、フラッシュメモリーの寿命になります。

フラッシュメモリーは電気的に情報を記録・消去でき、電源を落としても情報を保持できる半導体チップ。USBメモリーに限らずmicroSDや SDといったメモリーカード、あるいは携帯音楽プレーヤーなど、さまざまな機器で記録メディアとして採用されてます。

フラッシュメモリーには「書き換え可能回数」があり、一部のタイプのチップでは、書き換え可能回数は5000~1万回ほどだと言われています。

書き換え可能回数が1万回とは、同じ個所を1万回書き換えるとその部分が使用不能になる恐れがあり、仮に1万回であれば、1日10回書き込みを行うと、1000日(約2.7年)の寿命になります。

なお、実際はデータの書き込み処理は複雑なプロセスを踏むので、このような単純な計算では書き込み回数を決めるのは難しく、しっかりとしたUSBメモリであれば、5年以上は使えると言われています。ただし、安物のUSBメモリは寿命を迎えるのが早いと言われています。


■ポータブルHDDは衝撃などの機械的な刺激に弱い

ポータブルHDD(ハードディスク)とは、片手で持ち歩ける小型・軽量で大容量のデータを保存できる機器です。電源コンセント不要(バスパワー駆動)でパソコンのUSB端子などにつなぐだけで使用できるので、持ち運びに最適です。

構造がレコードプレイヤーみたいなものなので、電気的な寿命というより、衝撃などの機械的な刺激に弱いことになります。通常の使用であれば10年ぐらいは持つと言われています。


■DVD-Rは最短で9年の寿命(温度30℃、湿度80%の環境)

参考情報:2007年7月23日
メディアの寿命はこうして推定する:PC Online
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070720/277930/

デジタルコンテンツ協会(DCAj)は寿命測定法の標準化を目指し、DVDメディアの寿命測定。DVD-Rの寿命は最短で「9年」という数字(温度30℃、湿度80%の環境)。ただ、ここには寿命が計測不能だった粗悪メディアは含んでいない。実際には、寿命0年という粗悪な海外メディアもあったそうです。

2014年10月18日土曜日

Google、Dropboxの安全対策 他人からの不正アクセス防止に2段階認証を活用

インターネット・サービスへの不正アクセス、つまり、他人が自分のID・パスワードを使いログインするという事件が今年急増しています。

不正アクセスで多いのが、他社サービスから流出したID、パスワードを流用した「リスト型アカウントハッキング」です。

同じID、パスワードを複数のサービスで使い回ししていると、他のサービスでから盗んだID、パスワードで不正アクセスされる危険性が増すので、要注意です。

なお、この機会に、

 ①「同じID、パスワードを複数のサービスで使わない」という対策以外に、
 ②「不正アクセスを防ぐ”2段階認証”」を活用することも

大事になってきました。特に、普段、活用しているGoogle、Dropboxなどのサービスは、”2段階認証”をお勧めします。

2段階認証を有効にすると、ログインに際し、パスワードに加えてセキュリティコードの入力が必要になり、安全になります。なお、2段階認証を一度設定すれば、次からは入力が不要なので、面倒なのは最初だけです。

こういう私も、実は、最近まで、 ”2段階認証”面倒だな? と考えていましたが、毎日活用しているGoogleとDropboxは、重い腰を上げて、ようやく2段階認証にしました。

次のブログに、GoogleとDropboxの”2段階認証”の方法をまとめましたので、参考にして下さい。

 Googleの”2段階認証”について
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/09/500google2.html

 Dropboxの”2段階認証”について
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/10/dropboxid.html



■ 急増している「リスト型アカウントハッキング」とは


何らかの手段により他者のID・パスワードを入手した第三者が、これらのID・パスワードをリストのように用いて、様々なサイトにログインを試みる攻撃です。


例えば、サイトA~Cで、以下のように同じID・パスワードを使っていた場合、サイトAから盗まれたID・パスワードを使い、他のサイトB、サイトCに不正ログインするというものです。

  サイトA・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345

  サイトB・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345
    *サイトAとID・パスワードが同じ

  サイトC・・・ログイン ID=abc パスワード=xyz12345
    *サイトAとID・パスワードが同じ



■ Google、Dropboxへの不正アクセス


2014年9月11日のニュースで、500万件におよぶGoogleのアカウント情報(ユーザ名およびパスワード)が流出したとありました。原因はGoogleのシステムではなく、他のサービスのアカウント情報を活用した不正アクセスと見られています。


 アカウント500万件流出疑惑にGoogleが実態を説明
  マイナビニュース 2014年09月11日
 http://news.mynavi.jp/news/2014/09/11/498/

また、ITmedia ニュースによると、数百件のDropboxのIDとパスワードだという情報がネット上に掲載され、掲載した人物は約700万件のアカウント情報を入手したと述べ、今後掲載する可能性をほのめかしているそうです。

 DropboxユーザーのID・パスワード700万件が流出? Dropboxは自社からの流出を否定
  - ITmedia ニュース 2014年10月14日
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/14/news097.html

なお、CNET Japanニュースによると、Dropboxは、ブログ上に次のような声明を出し、Dropboxのパスワードが「無関係のサービス」から盗まれたものであることを明言したそうです。
 Dropbox、ハッキングされたことを否定--パスワード700万件流出の疑いに対して見解
  - CNET Japan
 http://japan.cnet.com/news/service/35055138/


『ユーザー名とパスワードは、Dropboxではなく無関係のサービスから盗まれたものである。(中略)われわれは、疑わしいログイン活動を検出するための対策を講じており、それが生じた場合には自動的にパスワードをリセットする。

 このような攻撃は、われわれが複数のサービスでパスワードを再利用しないようにとユーザーに強く推奨する理由の1つである。セキュリティをさらに強化するために、われわれは常に、アカウントに対する2段階認証を有効化することを推奨している。 』(上記のCNET Japanニュースから引用)